小田原から神奈川県の伊豆箱根鉄道大雄山線のフリー切符を使い、大雄山線のいろいろな駅やスポットを旅しました。
大雄山の最乗寺周辺は、苔で覆われた大きな木が沢山あり、空気が澄んでいて、自然からのパワーをもらえる場所でした。ここでは、大きな天狗の像がお寺を見守っていましたが、最乗寺の建設時に、建設者の弟子がお寺を守るために天狗になったという伝説があるそうです。天狗だけでなく、大きな下駄も沢山あり、一番大きな下駄は私よりも大きかったです。
更に歩いていくと、足柄森林公園の丸太の森に辿り着きました。丸太の森の中には、古民家や旧福沢小学校の木造校舎が残されていました。旧小学校の木造校舎の中には、校長室や教室、そろばん等が当時の形のまま、残されていました。とても大きなそろばんもあり、小学校であまりそろばんを習うことがなかった私は新鮮に感じました。昭和初期の小学校の校舎はドラマや映画の中でしか見たことがなかったので、昔の姿のままの校舎に入ることができたのは貴重な経験でした。
また、このあたりではミカンを無人販売している家がとても多く、美味しいミカンをお手頃な値段で食べることができました。家によっては、傷がついたミカンを無償で提供している所もありました。
昼食は『天んぐ』という茶屋で食べました。食べるもののメニューは限られていましたが、ランチはとても美味しかったです。食前には生湯葉が付き、食後にはコーヒーと和菓子をサービスして頂きました。コーヒーの器が湯呑の様な形をしていたことや、大きく丸い氷が一つだけコーヒーに浮かんでいたところに芸術性を感じました。
大雄山線の各駅の周辺は、人が少なく、長閑な風景が広がっていました。時々、鶴の様な大きな鳥が1,2羽飛んでいるのも見えました。草がボーボーに生えた河原で休んでいると、電車が川の上を走っていくところを何度も見ることができました。都会の忙しなさから離れて、癒された旅でした。