役者の罠菜(わなな)です。子供時代は漫画家になりたかったのですが、その後、夢が変化していき、学生時代に研究者を志した後、製薬会社のMR、役者、SEと様々な経歴を経て、再び表現活動に復帰しました。二度の脱サラで紆余曲折しましたが、全ての経験が芸の肥やしになると信じ、新たな気持ちでの再始動です!!

役者になったきっかけ

中学の頃から声優の林原めぐみさんに憧れ、私も芝居をやってみたいと思い、大学時代、演劇サークルに入りました。何度か舞台に出るうちに、表現するって楽しいなと思うようになり、本気で芝居に興味を持つようになりました。大学院に入ってからは、生物学の研究をしていたので、役者の世界からは離れてましたが、卒業後に会社勤めをしながら、一般募集をしていたオーディションを受け、それをきっかけに3か月間、ラジオ番組のコーナーを持つことになったんです。この頃は、会社に内緒で芸能活動していました。ラジオに3カ月出演した後、事務所に所属するのを機にラジオは辞めました。それからは事務所のプロデュース公演など、舞台に数回出演しました。

これまでの出演作品について

社会人になってから、8回舞台に出演しています。陰陽師を題材にした舞台で主演をさせて頂いたり、現代アートの様な舞台やイタリア仮面喜劇にも出演しました。また、自分で脚本を書いた一人芝居公演では、1人で10役以上演じました。

陰陽師の舞台では、短剣で怨霊と戦うシーンもあったので、アクションにも初めて挑戦しました。アクションは、半年くらい前から稽古をしていたんですが、私がやるとペンギンが猫パンチをやっているように見えたらしく、格好良く戦える様になるまで、結構苦労しました。

現代アートを舞台化した様な『髭を生やしたモナリザ』という作品では、抽象的な表現が多く、明確なストーリーも無く、作品自体殆どセリフがありませんでした。私は全部で4つあるシーンのうち、2つのシーンに出させていただきましたが、ひとつは、世の中で抑圧されている人の代表の様な役で、男装して帽子を深く被りながらロボットの様に登場し、 並んでいる椅子の上を四つん這いになって、全速力で走るという演出でした。膝が痣だらけになり、椅子に頭を打ち付ける動作もしたので、頭に瘤もできました。演出上の意図として「その人間が存在するだけで出てくるエネルギー」を舞台上で見せることを求められていたので、一番難しく感じました。もうひとつのシーンは、主役の人が石像のように立っている中、私を含めた4人が15分間くらいひたすら石を触り続けるというものでした。これは、衣食住が満ち足りてやることがなくなった世界を表現したものだそうです。

イタリア仮面喜劇の「テアトロ コメディア・デラルテ」では、私の役は仮面をつけない役だったのですが、お客様を巻き込む演技をすることを一番学ばせて頂きました。また、キャラクターの動きには型があるのですが、役に入り込むと型への意識が薄れてしまうこともあったので、感情と理性のバランスが今後の課題だと思いました。

一人芝居公演では、脚本から書いたり等、一から作る要素が多く、大変ではありましたが、最初から自分の中に役や世界観のイメージが出来上がっていたので、他の舞台よりも作りやすかったです。また、1人で10役以上演じ分けることが楽しく感じました。

舞台の他には、ラジオや映画にも出演させて頂いたり、ナレーションや声優、モデルの仕事も少し頂きました。

出演していたラジオ番組について

レインボータウンFMの「ラジオですいません」という番組で、3か月間、コーナーを持たせて頂きました。結構自由にやらせて頂いたので、自分で台本を書いて、当時の自分の芸名であり役名でもあった『八宝菜』というキャラクターを主役とする『人間になりたい』というラジオドラマを放送していました。ストーリーは、人間になりたい『八宝菜』が、人間になる方法を教えてもらうために、いろんな人に出会います。『ヘンタイの森』という所に行った時、そこの妖精と仲良くなり、自分も変態の森の妖精になって演奏会をすることになったのですが、リハーサルの時に魔女が現れ、アンパンマンウィルスをまき散らされます。だいぶ、放送事故なコーナーとなりました。
こういう続きモノのラジオドラマで物語を作るのが楽しかったのですが、私が急に芸能事務所に所属することになったのを機に、物語は、微妙なところで終了しました。

過去に発信したYoutube

お芝居という枠には限定しない表現となるのですが、罠菜が意図しないところに出てくる面白さを見せるために『わななななふんかん』という動画を配信していました。特に、ウケは狙っていません。むしろ、狙うと外してしまうんです(笑)あらかじめ何をするのかはほぼ決めずに、公園などで私が何かを始め、途中カットもせず、約7分間撮り続けました。一般受けするかどうかはわからなかったですが、シュールなものも好きなのでやりました。

ライターとしての実績もあります

以前、『FULL HOUSE』という会社が運営している『Petpedia』というペット関連のサイトで、『猫の種類』と『犬の種類』という記事を書きました。猫は75種類のうち20種類(イジアン、オホサスレス 、カラーポイントショートヘア 、キンカロー 、ジェネッタ 、スクークム 、ネベロング 、ハイランドリンクス 、フォールデックス 、モハーベボブ、デザートリンクス、ドラゴンリー、ブラジリアンショートヘア、ブランブル、マンダレイ、ミンスキン、ユークレイニアンレフコイ、ヨーロピアンショートヘア、ライコイ、ラムキン)、犬は70種類のうち10種類(秋田犬、土佐犬、ロットワイラー、レオンベルガー、ボクサー、バセットハウンド、ウィペット、イングリッシュマスティフ、バーニーズマウンテンドッグ、ボストンテリア)について書き、他にもハムスター、エミュー等についても、いろいろと調べながら記事を書きました。文章を書くのは好きです。

おわりに

会社を辞めて役者を始めようとした時も、会社で働いていた時も、そして現在も、多くの方に助けて頂いています。本当に人のご縁に恵まれているなって思っています。お一人お一人にお会いしてお礼をしたいのですが、この場を借りてお礼をさせていただきます。今後、役者なり、パフォーマーなり、クリエイターとして活躍することで、皆さんに恩返しできたらいいなって思っています。

罠菜Twitter